人に好かれるための科学的に正しい方法とは?人に気に入られる性格と特徴

認知バイアス

人から好かれたかったら、どうすればいいんでしょう?

会社の上司や同僚、異性などから好かれていれば楽しく過ごせそうですよね。

そんな人から好意的に思われる方法のうち、今回は科学的に検証された方法(1)を紹介します。

エビデンスの強さ:

科学的に正しい人から好かれる方法とは?

それでは、人に好かれるために何をすればいいか?というと

自分の弱みをさらけ出す

これが、人に好かれるためには効果的な方法です。

つまり、自分の欠点や恥ずかしいことを相手に話すことで、人から好かれるようになるわけです。特に、初対面の人の好感度を上げたかったら、自分の弱点や欠点を話した方がいいってわけです。

これは、仕事の交渉ごとや恋愛関係、職場の関係など、いろんなところで使えます。

実際、自分の弱みを上手くさらけ出してる人の周りに、たくさんの人が集まってますよね。プライドが高い人より砕けた性格の人の方が、人気が高いのはこうの効果が働いてるからってわけです。

では、どんな研究からこの効果が判明したのでしょう?応用するためにも詳しくみていきましょう。

実験の内容と結果

こちらはドイツのマンハイム大学で2021年に行われた4つの研究(1)とその先行研究()が元となっています。

実験内容
男女合わせて合計300人程が参加した実験で、大きく分けて2つのステップになってます。

<ステップ1>
実験の参加者に”好きな人に告白する””仕事の失敗を上司に報告する”など、辛い場面を想像してもらう。

<ステップ2>
弱さや恥ずかしさをさらけ出すことについて、どう感じるかを評価してもらう。

このように失敗や恥ずかしい行動を思い浮かべて貰って、そのときの自分や他人への好感度を調べたわけです。

結果
①自分が欠点や恥ずかしいことをさらけ出したときは、自分自身が弱くて無能に感じやすい。

②他の人が欠点や恥ずかしいことをさらけ出したときは、その人は良い人だと評価した。

つまり、実験から欠点や恥ずかしい行為をさらけ出すことは、自分にとっては悪いことに思いがちですけど、人から見ると好意的なことだったわけです。

男性でも女性でも、自分の欠点をさらけ出すと人からは好意的に見られたわけですが、自分自身は恥ずかしいことと外と内の認識が違うわけですね。

この自分の弱さだすことのポジティブ面とネガティブ面を反映して、自己と他者の違いについては、研究チームでは美しい混乱効果(BME)と名付けております。

もう一つの研究

さらに先行研究では、現実の場面でも効果があるか実験も行われてます。

実験内容
男女合わせて数百人が参加した実験で、大きく分けて2つのステップになってます。

<ステップ1>
実験参加者を2つに分けて、1つのグループは審査員の前で即興で歌を歌う。もう一つのグループは審査員をやる。

<ステップ2>
2つのグループ全員に、他の人に恥ずかしい姿を見せることについて質問する。

こうして、弱さや恥ずかしさを見せることをどう感じるか、やってる側とみてる側のギャップを調べたわけです。

結果
①人前で歌ったグループは、
・自分が恥ずかしがってると審査員は嫌な思いをするだろう。
・堂々とした姿を審査員に見せなければいけない。
と答えた。

②審査員をしたグループは、
・人前で歌う人達は、どんな姿でも強く勇気を感じる。
と答えた。

つまりここでも、自分と他人の見方には大きな違いがあることが分かったのです。

自分が欠点や恥ずかしいことをさらけ出したときは、自分自身が弱くて無能に感じやすい。確かにこれって、想像したら強さや勇気を感じますよね。

頑張ってプレゼンしてる姿とか、ピアノの発表会で間違いながらも引き続ける姿は、なにか感動するものがあります。

他の研究では?

ちなみに、他の研究でも同じような事が報告されています。

自己開示(自分のパーソナルな部分を話す)をすると、相手は好意的になったり、信頼が増したりします。

これは今回の弱点や欠点をさらけ出すことが一種の自己開示になっているので、この研究結果とも一致するわけです。

なので、自分の弱みや欠点は、ガンガン表に出していった方がお得だってわけですね。

なかなか恥ずかしいですが、欠点や弱点をさらけ出した方が人から好かれるなら、やってみる価値ありですね。

注意事項

ただし、この自分の欠点を話して好かれる方法にも欠点()があります。

それは、日頃から周りにどういう特徴があり、どう見られているかによって効果が変わる所です。

<周りから賢いと思われてる人>
ドジな事をすると、周りから”人間味があって良い人だ”と思われ、評判が良くなります。なので、おっちょこちょいな所を見せると、好感度があがるわけです。

<周りから能力が低いと思われてる人>
逆に能力が低いと思われていると、同じドジをしても周りからの評判が下がります。

これはプラットフォール効果と呼ばれ、有能な人が弱味をみせると好感度が上がって、能力が低い人が弱味を見せると嫌われるという現象です。

現実でも良くある話なので、プラットフォール効果には気をつけなきゃいけませんね。

まとめ

今回紹介した、人に好かれるために”自分の弱みをさらけ出す“という方法は、男女問わず効果がある方法となってます。

弱みや欠点をさらけ出すのは、自分としては恥ずかしい事だと思いがちですが、他の人からみると好意的に見られます。

なので、恥ずかしいとは思いますが、好かれたかったら積極的に弱点をさらしてみてください。そのときに、自分が賢いと思われていれば、より効果的になります。

なかなかハードルは高いですが、人に気に入られる特徴なので、これはやっといた方がよさげです。

※きっとこの記事をここまで読んだ方は賢い人だと思います。弱点をさらけ出したときに好きになって貰える条件は揃っているので、やらなきゃ損ですよ。

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