プラットフォール効果とは?実社会での応用方法と実際の例【心理学】

認知バイアス

プラットフォール効果とは、どんな効果なんでしょう?

簡単にまとめると、こんな効果です。

<プラットフォール効果とは?>
・もともと周囲から「賢い」と思われてる人がドジをしたら、周りからの印象が良くなること。

・逆に、もともと周囲から「能力が低い」と思われている人が、同じドジをしても周りからの印象が悪くなること。

このように、周りからの評価が違うと、同じ事が起きても違う評価をされる現象のことをプラットフォール効果といいます。

これってつまり、なにか尊敬されていたり、スゴいと思われている人が弱みをみせれば好意的に見られるって事なんですよね。

なので、実社会でも応用できるわけです。

このプラットフォール効果は、1966年に行われた古典的な実験()で発見され、いまも実社会で隠れたところで使われています。

実際の例

では、もう少しプラットフォール効果を詳しくみてみましょう。

例を見ていきますが、まずは実験の内容はこんな感じです。

<エリオット・アロンソンの実験>
コーヒーをこぼした時の周りの人の評価を検証
①普通の人がこぼした場合
②専門家がこぼした場合結果
①普通の人の評価は下がった
②専門家の評価はなぜか上がった

つまり、専門家などのスゴいと思っている存在がミスしたときは、「あの人でも失敗するんだ」と親近感を持ち評価が上がったわけです。

逆に、普通の人は、普通にミスしたと思われて評価が下がったって話です。

あ〜、なんとも世知辛い実験ですね。
ただ、これって世の中のどこにでもある話なんですよね。

例えば、

<テレビだと>
①はじめて見る芸人がスベったら、面白くない評価をしてしまう。
②ダウンタウンの松本人志さんがスベったら、こんな人でもスベるんだ!って評価が上がる。しかも、周りの芸人が面白くしてくれるから面白くなる。
<会社だと>
①いつも怒られている人がミスすると、評価が下がりあきれられる。
②いつも完璧に仕事をこなす尊敬する先輩がミスすると、逆に心配され、先輩が失敗するなら無理な仕事だったと思われる。

など、プラットフォール効果はいろんなところで起きています。

実社会での応用方法

ただ、このプラットフォール効果を使って、世の中で上手く生きてるひともいるんですよね。

例えば、

<先輩と後輩>
先輩が後輩と仲良くなりたいときに、後輩に自分が昔のミスした経験を話す。
<友人や取引先>
友人や取引先の人に、自分の過去の深い失敗を話す。
<異性と>
相手に自分の悩みやパーソナルな相談をする。

などなど、いろいろなところで効果を発揮しています。

簡単に言うと、プラスに見られている状態で、自分の弱みやパーソナルな話をすると相手から好意的に受け止められます

なので、男女問わず人に好かれたいなと思ったら、尊敬された状態で自分の弱みを出してみてください。

また、人に好かれる他の方法は以前紹介しているので、気になったら見てみてください。

まとめ

プラットフォール効果とは、元々の評価が違うと、同じ事が起きても違う評価をされる現象のことをいいます。

周りからの評価が
良い:ミスしても好意的に受け止められる
悪い:ミスしたら印象が悪くなる

このような効果となってます。

また、実社会のなかでもプラットフォール効果はよく起きています。

なので、もし応用する場合は
・自分の弱みや恥ずかしいことを出すと、周りからの好感度が上がりやすい。
・ただし、その効果は周りが自分の事をどう思ってるかに左右されるので、周りの評価には注意すること。

このようになります。

特に、自分が使う場合はいいですが、取引先など相手が使ってきたときには気づかないと好意的に思っちゃいますんで、そこだけは注意してみてください。

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